SNSに潜む危険性 ~過剰な個人情報の公開~
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)では、仲の良い友達とのコミュニケーション、新しい友達との出会い、共通の趣味・嗜好を持つ人たちとの情報交換や、無料でオンラインゲームなどを楽しむことができます。主なSNSとしてはmixi(ミクシィ)、GREE(グリー)、モバゲータウンなどがあり、また、自分のプロフィールを公開してコミュニケーションを楽しむ「プロフ」という携帯電話サービスも人気です。しかし、このようなサイトにおいて最も気を付けなければならないのが過剰な個人情報の公開です。子供は友達と情報を共有したがる傾向があるため、SNS上で必要以上にプライバシーを公開してしまう可能性があります。その結果、ネットいじめの標的になったり、性犯罪者に目を付けられてしまったり、プライバシーの侵害やなりすまし犯罪の被害に遭う危険性が高まります。
頻繁に発生する犯罪
ネットいじめ
フレーミング:怒りの言葉や卑劣な言葉を伴う、電子メールまたはインスタントメッセージを通じて送信されるオンラインのけんかです。
ハラスメント:意地悪でしつこい侮辱的なメッセージを繰り返し送信することです。
誹謗/中傷:個人の噂をオンラインで送信したり掲載して侮辱し、個人の評判や友情を損なおうとすることです。
プライバシーの侵害
パスワードを共有したり、友達として追加する人を注意して選ばなかったり、オンラインで掲載する情報に気を付けなければ、プライバシーは簡単に侵害されてしまいます。
悪意のある偽装
子供のパスワードを入手し、子供になりすまして、冒とくや不適切な画像を掲載するなどの悪質ないたずらをすることです。
フィッシング詐欺
相手をだまして個人情報を手に入れることです。合法的な発信元のように見せかけて、偽の要請や勧誘などでパスワードやクレジットカード番号などの個人情報を入手しようとします。
なりすまし犯罪
なりすまし犯罪者は、パスワードを入手してプロフィールにアクセスするだけでなく、友達のネットワークにもアクセスしようとします。被害者のアカウントを利用して沢山の人にフィッシングメッセージを送信し、詐欺を働いて極秘情報を入手しようとします。
子供が被害に遭わないために・・・
SNSの危険から子供を守るために、サイトの安全な使い方とオンライン上での行動について、親子でしっかり話し合い、ルールを決めましょう。
ルール1 インターネット上で秘密なものはない
SNSで公開してもよい情報、公開してはいけない情報について話し合いましょう。PC利用に限らず携帯電話でSNSを利用している場合も同様です。友達だけでなく知らない人にも見られているという意識を持たせましょう。
ルール2 変わったことや、不審なことに気付いたら親に報告する
SNSで公開されている名前、生年月日、連絡先情報、会社に関する情報などを、個人情報を盗むために必要な情報として収集します。SNSで公開した情報は友人だけでなく個人情報泥棒も見ていることをお忘れなく。
ルール3 パスワードや電話番号、住所などの個人情報を教えない
たとえ一番仲の良い友達だとしても教えてはいけません。
ルール4 本名、学校名、年齢を公開しない
このような情報をもとに、実際の住所を突き止められることがあります。書き込みだけでなく画像にも注意しましょう。個人を特定できるようなものが写り込んでいることがあります。
ルール5 ネット上で知り合った人と実際に会ってはいけない
学校の友達など、以前からの友達ではなく、SNSで初めて知り合った人と会うのは危険が伴います。
ルール6 ネットワーク内の人から届いたメッセージに注意する
ウェブサイトへのリンクのある勧誘やオファーを受信した場合は注意するよう指導しましょう。友だちのプロフィールを勝手に使ったフィッシング詐欺かも知れません。
子供がオンラインで安全に楽しく過ごすことができるようにサポートしましょう
子供を装っている人がいないかの調査
ニックネーム等バリエーションも加えて、子供の名前をオンライン上で検索しましょう。
※頻繁に行うことをお勧めします。
友達リストの確認
実際に知っている友達とだけオンラインでも付き合うように指導しましょう。
子供と一緒に参加
お父さん、お母さんもプロフィールを作成して、子供とソーシャルネットワーキング経験を共有しましょう。
セキュリティサービスを利用して子供を守ることもできます。
危険なサイトへのアクセス規制
サイトの安全性を評価し、通知します。実際に閲覧する前に、サイトの危険性を確認できます。
迷惑メールのブロック
迷惑メール対策は、高度なフィルタリングルールを使用して、迷惑メールをブロックし、受信トレイへの侵入を防ぎます。カスタムフィルターを使用すると、迷惑メール対策が迷惑メールと認識するメッセージを細かく設定できます。
時間制限の設定
子供にウェブを長時間閲覧させたくない場合には、時間制限を設定し、アクセスを制御することができます。ウェブ閲覧スケジュールを使用すると、子供がウェブを閲覧できる曜日と時間を設定できます。ウェブ閲覧をすべて禁止することもできます。